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中小企業の手作業の自動化を、個人で始めました

2026-10-08

はじめまして、新井と申します。2026年9月から個人事業として、中小企業の毎月の手作業を自動化する仕事を始めました。この記事では、何をしている人なのか、なぜこれをやろうと思ったのか、どんな作業を任せられるのかを書いていきます。

何を始めたか

事務所や会社で毎月くり返している作業のなかから、仕組みに任せられるところを見つけて、実際に業務で動くものとして作ってお渡しして、そのあとも業務の変化に合わせて直し続けるところまでを、一人で受け持つ仕事です。お話を伺った私がそのまま作るので、ご要望が人づてに変わることがなく、納めたあとのご相談も私がお受けします。

まず今のやり方を聞かせてもらうところから入るので、何を自動化したいかが決まっていなくても問題なく、どこを任せられそうかは話を伺いながら一緒に探します。

なぜやるのか

会社員のエンジニアとして4年、システム開発に携わってきて、お客様のご要望を伺って一人で作る案件も担当してきました。

その中で、いまAIの恩恵を一番受けているのはエンジニアだと感じています。仕事でAIに触れる時間が長く情報も入りやすいですし、そもそもコードを書く作業はAIが特に得意なところです。AIを作っている会社でも、AIがAIの開発を進める流れになってきていて、Claudeを作っているAnthropicは、2026年5月時点で、本番に取り込まれたコードの8割以上をClaudeが書いたと公表しています(When AI builds itself)。

自分の働き方もこの1〜2年でだいぶ変わりました。2年前くらいまでは設計もコーディングも全部自分の手でやっていましたが、そこからAIに手伝ってもらう範囲が少しずつ広がって、今では設計から実装、確認までの一連の流れをAIと一緒に一気に進められるようになって、だいぶ効率的になりました。このブログでも、AIを使った開発の進め方について何本か書いています。

自分の仕事がこれだけ変わったのを体験して、IT業界の中でお互いの効率を上げ合うより、IT以外の業種の実際の作業のほうに分散して入って、そこで効率化やAIの活用を起こすほうが価値があるのではないか、と考えるようになりました。会社員だった2026年の4月ごろにも、エンジニアはIT企業ではなく他の業種に分散して業務効率化やAI導入をするようになっていくのでは、とXに書いていました。同じ頃に、海外には製品を持つ会社のエンジニアが顧客の現場に入って、その業務に合わせて仕組みを作るFDE(Forward Deployed Engineer)という職種があると知りました。製品を持つ会社の職種なので自分のやり方とは同じではないですが、やりたいのはこれに近いことだと思って始めました。

どんな作業を任せられるか

イメージしてもらいやすいように、架空の会社や事務所を想定して作って、実際に動かしたサンプルをサイトに載せています。

  • 税理士事務所: 顧問先から届いた証憑の中身を読んで仕分けて、前月までの回収表と突き合わせて、まだ届いていない顧問先への催促の文面まで作る
  • 建設会社: 協力会社から様式もファイル名もバラバラに届く請求書を1通ずつ読んで、インボイスの登録番号が書かれているかを確かめて、工事台帳や注文書と照らし合わせて、差し戻しが要るところへの連絡の下書きまで作る
  • 賃貸管理会社: 賃貸管理ソフトから書き出した入出金の明細から、オーナーごとの契約に合わせて管理料と送金額を計算して、収支報告書のPDFと送付メールの下書きを作る
  • 製造業: メールやFAXやWebフォームでばらばらに届く見積り依頼と注文書を1つの台帳にまとめて、見積と合った注文だけを生産管理ソフトに読み込める形にする

どれも共通しているのは、仕組みが受け持つのは決まった手順の部分で、判断が要るところは人に残していることです。たとえば税理士事務所の例では、人がやるのは届いたファイルをフォルダに置くことと、仕組みが作った一覧のうち確認が要る行を見て、催促の文面を確かめて送ることだけで、ファイルを開いて何の書類か確かめるところから催促の文面を書くところまでは仕組みが受け持ちます。催促も仕組みが勝手に送ることはしません。

サンプルはどれも実行画面を早送りせずに載せていて、税理士事務所の例だと、仕組みが受け持つ部分は20件の証憑で1分足らずで終わります。

税理士事務所向けのサンプルの実行画面(架空のデータ)

税理士事務所向けのサンプルの実行画面(架空のデータ)

どう進めるか

まずご相談で、今のやり方をそのまま聞かせていただきます。ご相談は無償です。

任せられそうな作業が見つかったら、毎月くり返している作業から1本を選んで作って納めます。

納めたあとは月額で、業務の変化に合わせて直し続けます。業務は動き続けていて、取引先が増えたり、書類の項目が変わったり、手順そのものを変えたりします。作ったときの業務に合わせた仕組みは、業務のほうが変わると少しずつ合わなくなって、そのうち使われなくなることがあります。使われ続けるところまで見ないと、手作業が減ったことにはならないと考えているので、業務が変わるたびに仕組みのほうを合わせて直すのを月額の中心にしています。壊れていなくても要る部品の更新などの保守や、動かなくなったときの復旧もここに入ります。機能を足すときは別にお見積もりし、AIの利用料は月額に含みません。

作るときに守っていること

お客様の業務のデータを扱う仕組みを作るので、作り方の決まりを先に決めています。

  • 業務のデータを、自分の側のサーバーに通さない・残さないのを原則にする。 仕組みは、お客様のパソコンのブラウザで開くファイルや、お使いのクラウドの中で動かすのを基本にしています
  • データがどこを通り、どこに残るかと、判断に必要な材料を、使い始める前にお渡しする。 たとえばAIで書類を読むときは、書類の中身がAIの会社に送られます。こちらで「安全です」と結論を出すのではなく、経路や保持の期間、守秘義務との関係を検討するための材料をお出しして、使うかどうかはお客様に判断していただきます
  • AIは学習に使われない契約で、お客様の名義で使っていただく。 申し込みはお手伝いしますが、利用料は直接お支払いいただく形にして、こちらが間に入らないようにしています
  • 送信や確定は人に残す。 上のサンプルのように、催促やメールは下書きで止めて、お客様が確かめてから送ります

いまの状況とご相談について

まだ始めたばかりで、実績を積んでいる段階です。

ご相談は、サイトの「相談する」ボタンか、メール([email protected])からお受けしています。サンプルもサイトからご覧になれます。

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